こんにちは、サラリーマン投資倶楽部 管理人(@businessman_n)です。
国は経済活動によって繁栄します。第二次世界大戦以降の日本は高度経済成長期には年10%を超える成長を続けました。
企業は欧米諸国から技術を導入し、安い労働力を背景に大きな利益を得て、それをさらに設備投資へ回す。この好循環に企業は拡大してゆきました。
企業規模の拡大によって国民の所得水準も上昇しました。
所得水準の上昇は政府の後押しも受けて加速します。1960年、当時の池田内閣が国民所得倍増計画を策定し、国民の所得を10年で倍増させる計画を打ち出したのです。
1954年から1973年ごろまでの20年間は日本という国が活力に溢れた期間だったのです。
日本の衰退はすでに始まっているのか
今の日本はどうでしょうか。
経済成長率は17年度で1.7%、18年度で1%と予想されています。
新興国のような急成長は既に終え、先進国として緩やかに成長しています。
人はどうでしょうか。
以前より日本では少子高齢化が問題視されています。人口はとうとう減少が観測されました。河合雅司氏著「未来の年表」では2053年には総人口が1億人を割り込むとされています。
人口が減少し始めた日本は終わりだ、などというつもりはありません。どちらかと言えば人口が多いこと=経済が成長するという見方には懐疑的です。
それは国の豊かさを支え、経済の中心にいるのは結局企業だと思うからです。
企業が繁栄すれば、勤める人の給与が増え、所得が増えれば人々の生活は豊かになります。
企業を動かすのは人ですが、中身が日本人である必要はありません。日本人が減っていくのなら、海外から人を集めればいい。それができない企業は淘汰されていくだけです。
国内市場だけを相手にしているような企業も同様です。
内需の縮小がそのまま売上と利益の縮小に繋がります。
話を戻すと、ようは今後の日本の経済活動を支えていくだけの企業がどれだけの数あるかということが、将来の日本が繁栄するか、それとも衰退するかを決めると思うのです。
日本企業の未来はどうでしょうか。
多くの企業はROEが低く、稼ぐ効率が悪いと言われています。稼ぎの悪い企業は市場からは評価されず、淘汰されていくのみです。
日本自身の体質も正常とは言えない部分があるように思います。基本的に社会全体が日本の古い大企業に甘い。正常な市場原理が働いていれば、東芝はとっくに上場廃止されていたはずです。もしこれがスタートアップしたばかりの企業ならすぐに潰れて終わりでしょう。
このぬるま湯のような社会の中では良い企業は育たないのかもしれません。
日本人の大好きな〝技術力〟だけでは最早手詰まりなのです。
日本の企業は終わってしまうのか
日本の企業に勤める者の一人として、海外の企業に敗れていく姿を見たくはありません。
日本の企業に必要なものは何でしょうか。
私が感じるのは、純粋に利益を追及し、成長していこうとする姿だと思います。
企業が存続することだけに重きをおき始めたら終わりです。
本日は以上です。
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